オペレッタとは

オペレッタって何?
オペレッタはヨーロッパ生まれの音楽劇の一種です。
歌やオーケストラの演奏する音楽と、セリフの部分から成り立っています。
日本では以前は「喜歌劇」と訳されていたこともあるように、コミカルで楽しい内容の作品がほとんどですが、ごく稀に切ない物語も残されています。
オペラとどこが違うの?
オペラがほぼ全体にわたって音楽中心でつくられているのに対して、オペレッタはセリフの部分が非常に多く、演劇的な要素がより大きいのが特徴です。
また、扱う内容も演じ方も、オペラに比べよりリアルでわかりやすく、初めてみる方でも理屈抜きに楽しめるものが多いです。
ミュージカルとどこが違うの?
ミュージカルは広い会場で演じる場合や、激しい演技や踊りを伴う場合など、マイクを通して歌い演じることがほとんどですが、オペレッタは基本的には伝統的なオペラ歌手と同じテクニックを用いて、「ナマ」の声で歌い演じます。
どんな言葉で歌われるの?
オペレッタは、上演されるその国の「現代の言葉」で演じられることがほとんどです。
原語上演のオペラのような、字幕を見ながら筋を追っていくなどということはありません。
観客は、演じる側と同じタイミングで、セリフを理解し、芝居で笑い、歌に涙することができるのです。
どんな作品があるの?
オペレッタ作品のほとんどは、19世紀中ごろから20世紀前半の間につくられました。
オッフェンバックの『地獄のオルフェ(天国と地獄)』、J.シュトラウス二世の『こうもり』、レハールの『メリーウィドウ』、カールマーンの『チャールダーシュの女王』などがとくに有名で、現在でも世界中の劇場で上演されています。