東京オペレッタ劇場

ごあいさつ

オペレッタは歌と台詞と踊りによる、誰にでも楽しめるヨーロッパの音楽劇のジャンルです。

1885年7月5日にパリのブーフ・パリジャン座で、オッフェンバックの作曲した音楽喜劇『二人の盲人』が初演されました。これがオペレッタの誕生だと言われています。その後オペレッタはその中心をウィーンへと移し、スッペやJ.シュトラウス、レハール、カールマンといった作曲家たちによって多くの名作が作られました。そして、第二次世界大戦ののちミュージカルが世界中に広まるまで、ヨーロッパの民衆の娯楽であり続けたのです。

音楽史的には、オペレッタは100年足らずの間にヨーロッパで作られ上演されたものです。その音楽や内容も、時代背景や文化ときわめて密接に結びついているため、ある意味では「閉じられた」ジャンルだという側面も否定できません。しかし裏を返せば、それぞれの時代においてそれだけ「現代的」であったということに他なりません。オペレッタがヨーロッパの民衆にあれほど熱狂的に受け入れられたのはそのためです。

その作品の持つ伝統的なスタイルを踏まえたうえで、同時に常に「現代的」であること。現代にオペレッタをいかに上演し続けていくのか、東京オペレッタ劇場はその理想的な形を追求していきたいと思います。

オペレッタ誕生から150周年を迎えた2005年7月5日に

東京オペレッタ劇場代表 角 岳史

CEO

団体沿革

2005年
「東京オペレッタ劇場」の名の下にオペレッタ普及活動開始。WEBサイト立ち上げ。
2008年
オペレッタ公演団体として活動を開始し、東京・赤坂に事務所を構える。
2009年
旗揚げ記念として角岳史指揮/東京オペレッタ劇場管弦楽団の演奏会を行う。
最初のオペレッタ公演としてオッフェンバック『紅いリンゴ』を東京・草月会館で上演し、オペレッタ公演団体として本格的にスタートする。
2014年
株式会社オフィス・ヘンミ・クリエイティブ内に事務所を移転。
2015年
オペレッタ『伯爵令嬢マリツァ』で「佐川吉男音楽賞奨励賞」を受賞。